寒くなってくると、訪問の中でよく話題に上がるのがヒートショックです。

特に、入浴前後やトイレ、脱衣所など、暖かい部屋から寒い場所へ移動する際は要注意。

急激な温度差によって血圧が大きく変動し、めまいや失神、場合によっては命に関わることもあります。

高齢の利用者様や、心臓・血圧に不安のある方は特に注意が必要です。

暖房を上手に使って部屋同士の温度差を少なくすること、入浴前に声かけをすること、急に立ち上がらないこと。

実際にあったお話ですが、ご家族が入浴していることはわかっていたが、お風呂から出てくるのがあまりにも遅く様子を見に行ったところ、浴槽でおぼれていたいう事がありました。今回は九死に一生を得た状況でした。このことからも入浴前の声掛けや入浴中のご家族が見に行く、スピーカーを設置など、どれも小さな工夫ですが、大きな事故を防ぐことにつながります。

私達看護師も、日々の訪問の中で体調や生活環境を確認しながら、冬を安全に過ごせるようサポートしていきたいと思います。

 

入浴の際は室内温度以外にも入浴に注意が必要です。

おすすめの順番は

➀手→足→体と心臓から遠いところから、かけ湯を行う。

➁浴槽には足から手、体の順番でゆっくりと浸かる。

➂お風呂から出るとき際は、ゆっくりと立ち上がる。

この①~③の順番が良いとされています。

またお湯につかる温度は41度以下、入浴時間は10分以内

心臓の悪い方は、みぞおちまでの半身浴が推奨されています。

入浴後は脱水予防のために水分補給も忘れずに行ってください。